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ラトビアとリトアニアが共同出展する「バルトパビリオン」のデザインコンセプトを発表

 ラトビア共和国(以下、ラトビア)とリトアニア共和国(以下、リトアニア)は2025年1月14日(火)、共同で2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)に出展する「バルトパビリオン」のデザインコンセプト「WE ARE ONE」を発表しました。

 本コンセプトには、バルト地域の自然、人類、技術の掛け合わせにより生まれる相乗効果と、より良い未来に向けて人々の協力を鼓舞するという意味が込められています。また会期中に「バルトパビリオン」を訪れた来場者は、北ヨーロッパの豊かな自然の多様性、文化遺産、そしてさまざまな分野での進歩を推進するバルト地域の革新精神を体感することができます。

パビリオンコンセプトの概要
 ラトビアとリトアニアの二国による共同パビリオン「バルトパビリオン」では、バルト地域自体の認知度を向上させると同時に、両国の独自性も尊重した内容の展示を実施します。またこのパビリオンは「いのちを救う」という大阪・関西万博のサブテーマのもと、最新技術を駆使し高い環境基準に則って出展されます。「バルトパビリオン」はタイプBのパビリオンで300平方メートル未満の既存施設内に出展されます。

 当館のデザインコンセプトである「WE ARE ONE」には、自然、人類、技術の相乗効果を強調し、より良い未来への協力的な取り組みを鼓舞するという意味が込められています。またこのパビリオンのデザインではエネルギー効率と持続可能性が重視されており、予想される来場者数の多さに対応するための独特な曲線構造を備えています。

 本コンセプトはKettler Associationによって考案され、展示デザインは、ラトビア出身で『ロンドン・デザイン・ビエンナーレ2018』で「Best Design Medal」を受賞したインスタレーション作品「Matter to Matter」などのデザインを手がけた展示デザイナー兼アーティストのアルトゥールス・アナルツ氏が主導しました。アルトゥールス・アナルツ氏は、以下のようにコメントしています。

「『バルトパビリオン』のデザインの中には、イノベーションと自然の調和を目指し、人々と地域社会を中心に据えたインタラクティブなインスタレーションを創造しました。中央部分に展示される『WALL OF THE FUTURE』では、従来のデジタルなタッチスクリーンに、水の凝縮物といったより自然由来の要素を用いてさらに直感的なプラットフォームになるよう工夫しています。訪れた方が壁に残したメッセージは時間とともに消え、瞑想的かつ視覚的で印象深い体験を提供します。これらのアプローチにより、バルト地域の技術力を示すと同時に、サステナブルな環境作りへのコミットメントを強調しています。」

ラトビア・リトアニアと日本との関係

【ラトビアと日本】
 ラトビアと日本は、経済および文化分野において長きにわたり友好関係で結ばれています。日本は東アジア地域におけるラトビアの最も重要な戦略的経済協力パートナーの一つであり、特に木材加工、IT、製薬、観光、デザインといった分野での結びつきを強化することを目指しています。両国の関係は、良好な経済動向、定期的な政治対話、国際機関での協力、都市や諸機関、議会間の連携によって特徴づけられています。両国の関係は、バルト地域とインド太平洋地域の安定、安全、経済的発展を促進するという共通の目標をもとに進化し続けています。

 ラトビア共和国駐日大使ズィグマールス・ズィルガルヴィス氏は次のように述べています。

「ラトビア、リトアニア、日本は、長年にわたる外交協力と、自然、文化、イノベーションに対する相互の尊重という基盤を共有しています。2025年大阪・関西万博への参加は、私たちの共有する価値観とそれぞれの特異性を発信し、バルト三国の認知度を高めるとともに、日本とバルト三国間の経済協力を促進する貴重な機会となります。」

【リトアニアと日本】
 リトアニアと日本は、民主主義、法の支配、人権へのコミットメントといった価値観を共有する戦略的パートナーです。近年、「Strategic Partnership Action Plan for 2023-2025」の策定を通じて、2国間の関係は政治的・経済的協力、安全保障の対話、科学技術、文化、人的交流など幅広い領域で強化されています。
 またリトアニア政府はアジア諸国との協力を促進するために初のインド太平洋戦略を採用しましたが、中でも日本はリトアニアにとってアジアにおける主要なパートナーであり、日本への防衛、商業、文化、農業担当の専門的な駐在官の配置は、このパートナーシップの重要性を示しています。

 今回の出展に際してリトアニア共和国駐日大使オーレリウス・ジーカス氏は次のようにコメントしています。

「2025年大阪・関西万博で共同パビリオンを発表することにより、日本各地や諸外国から訪れる来場者の方々にバルト地域の創造性、革新性、自然の美しさをご紹介できることを大変うれしく思います。『バルトパビリオン』の出展は、バルト地域の深い歴史的および文化的つながりと協力関係を反映しており、当パビリオンが新たなパートナーシップを形成し、地球規模の課題への解決策を模索するプラットフォームとなることを期待しています。」

「大阪・関西万博 バルトパビリオンのコンセプト公式発表会」

本コンセプトの発表は同日2025年1月14日(火)、東京・八芳園のサンライトルームにて開催された「大阪・関西万博 バルトパビリオンのコンセプト公式発表会」で行われました。本発表会は、各国大使によるウェルカムスピーチで始まり、続いてコンセプトの立案者であるラウラ・サルヴィナ氏と展示デザイナーのアルトゥールス・アナルツ氏によるパビリオンコンセプト「WE ARE ONE」のプレゼンテーションが行われました。

本発表会では、「バルトパビリオン」の公式マスコット(いわゆる、ゆるキャラ)である「バラビちゃん」のお披露目も行われました。
「バラビちゃん」の名前はバルト語派で「ポルチーニ茸」を意味する言葉にちなんでいます。このキノコをモチーフとした親しみやすいデザインはバルト地域の森を象徴していると同時に、キノコが現地の人々に愛される自然の恵みであり、伝統的に幸運の象徴とされてきたことにも由来しています。また、キノコの菌糸(いわゆる「ウッド・ワイド・ウェブ」)が地下で森全体の生態系をつなぐ役割を果たしているのと同様に、地球上の私たちすべてがつながっていることを思い出させてくれる存在でもあります。

 万博への参加は、6か月間にわたって自国の多様な分野、最先端のイノベーション、そして成果を発信するショーケースであり、各参加者にとって、開催国およびその他の国々との国際貿易を拡大するための貴重な機会です。
 そして2025年大阪・関西万博のバルトパビリオンは、バルト諸国の起業家が各種展示会、貿易使節団、ビジネスイベントに参加することを促進します。それにより日本企業やその他の国際的な参加者と交流をする機会がうまれ、ひいては経済成長と双方に利益をもたらすパートナーシップの育成につながることが期待されています。

■ 大阪・関西万博について
2025年大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとして、2025年4月13日(日)から10月13日(月)まで大阪の夢洲で開催されます。この博覧会には160か国と9つの国際機関が参加し、全世界から2,800万人以上の来場者を見込んでいます。
https://www.expo2025.or.jp/overview/

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